2008/01/28 (Mon) 突発P3F小話

P3F後日談直前の話。
ゆかり→柾樹（主人公）で、ゆかりのシリアスな独白ならびに超短文。
『柾樹のED後の扱いは、P3Fでの公式設定に準拠してます』
この意味がわからない人は見ない方がよいかと・・・

ではどうぞ。

君はいつでも全力疾走だから、どこまで行っても追いつけない。
走って走って・・・やっと捕まえたと思ったらすり抜けて。

ねえ。
君はどうして笑ってたの？
どうして、そんなに満足した顔してたの？
まるで、荒垣先輩みたいに、どうして笑って逝けたの？

あの時だってそう。
君は、あの場所で一人立ち上がったとき、笑ってたよね。
私が何度呼んでも、こっちを見ないで、前だけ・・・ニュクスだけを見上げて・・・
まるであそこに私たちが居ないみたいだった。

私にはわからないよ。
そうやって、何もかも切り捨てるように前だけ向いて生きた君のことが、わからない。

いっそ、会わなければよかったと、思う。
こんなに苦しい思いをするなら、会わなければよかった。
けど、そんなこと今更無理。
会う前に戻ることが出来ないのなら、私は君に会いたい。
会いたいんだよ・・・柾樹君。

「置いていくなんて、酷いよ」